2018年1月から4年間、Hiranoさんの山岳写真を紹介してまいりました。 本年からは、初心者写真家の私、丹野が撮影した写真を、Hiranoさんに添削していただこうと思います。 もちろんHiranoさんの新作が手に入りましたらその都度ご紹介します。 Hiranoさんにバシバシとご指導いただき、写真技術を向上させていければと思います。 どうぞお付き合いください。

ある春の日である

タイトル:ある春の日である
撮影地:浜名湖舘山寺
撮影月:2024年3月

(丹野)
説明文:浜名湖舘山寺は浜松にあって唯一とも言える観光地です。
地元の人は動物園やフラワーパークに行くくらいであまり舘山寺を歩かないかもしれません。
でも僕はなぜか舘山寺が結構好きで時々散歩に行きます。
観光客がいる場所は浜松なんだけど浜松じゃないみたいで、なんとなく観光客みたいな気持ちになります。
特にこの写真を撮った日のように風のない穏やかな日は異空間に迷い込んだ感じですね。
こういう時に巡り合うといい感じです。


(Hirano)
この写真を見て3つの点が気になりました。
1.写真の主題
おそらくアーチ状の橋が主題になっていると予想しましたが、主題の主張が弱い感じがします。
アーチ状の橋と親子連れや子供たちに焦点を向けた構成にすると良かったかなあと思いました。
2.露出
水面の輝きや木の陰の感じから天候は晴れていると思いますが、少々暗く感じてしまいます。
撮影時の露出調整で解消できると思います。
3.構図
空が大きな面積を占めていますが、空には雲が無く、快晴の青空という感じでもないので、この場合は空を切り詰めた構図が良いと思います。
1m左に移動してカメラを少し下向きにして撮影すると写真の印象も変わるでしょう。
また写真の中に輝く水面を多く入れた構図も良いかもしれません。

露出調整とトリミングをおこなった写真を作ってみました。
観光地を印象付けるため街灯を入れたかったので幅広のパナラマ調になりました。